2019年4月13日土曜日

クレイジーピッグ、リングの内側に彫られた小さな文字


クレイジーピッグのリングには内側(裏側)に文字が彫られているものがいくつかある。それらは通常見えない部分にあり、所有者が密かに楽しむ隠されたデザインである。いずれもアーマンド・セラの卓越した彫金技術によるもので、手で彫られたとは思えない見事な仕上がり。それらをシークレットにしておくのはもったいないので、今回はそれらの一部を紹介しよう。

左から、「Crazy pig mascot skull ring」「Union Jack ring」「Ghost Skull ring」「Evil Skull ring XL」「XX Ossuary Skull – Medium ring



いずれもブランド名が彫られている。その多くはオールドイングリッシュというフォントによるものだが、クレイジーピッグが開店した初期の頃(90年代)に作られた「Crazy pig mascot skull ring」の内側には手書きの文字で刻まれている。



その後、デザインナンバー1000となった「Ghost Skull ring」(2010)、名作イーヴルスカルの誕生25周年を記念して制作された「Anniversary Evil Skull ring」(2011)では、ブランド名がオールドイングリッシュで彫られている。とりわけ、「Ghost Skull ring」はすべて大文字(このフォントの大文字は装飾が多い凝ったデザイン)で彫られ、手の込んだ仕上がり。



2018年末にリリースされた「Evil Skull ring XL」や「XX Ossuary Skull - Medium」の内側にもブランド名がある。前者はその巨大なフォルムとは対照的に小さな文字が施され、後者はそのかわいらしいフォルムを表現したかのような柔らかな文字。



スカルリング以外では、「Union Jack ring」の内側にオールドイングリッシュによるブランド名がある。
今年2月にリリースされた「Hide Your Face ring」の内側には「hide」と「Crazy Pig」のロゴが彫り込まれており、目玉もきっちり再現。




どれもパソコンで打ち込まれたかのように、完璧なフォントデザインだが、これらはアーマンドの手作業によるもの。しかも、平面ではなく、リングの内側というカーブした、小さく狭い部分に彫られているのだから、その苦労がうかがえる。
このような文字を彫る作業は、一見地味に見えるが、確かな技術や鍛練を要するという。クレイジーピッグのリングは、小さな文字にもアーマンドの熟練した技術が用いられているのだ。
この他にも記号や言葉が彫られたものもあるので、東京店でチェックしてみよう。



CRAZY PIG DESIGNS TOKYO
東京都世田谷区北沢2-30-3
TEL: 03-6407-8158
OPEN: 11:30-19:30
https://crazypigdesigns.jp
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