簡単に言葉では表現しきれぬほどに偉大な音楽家であった彼はクレイジーピッグのアーマンド・セラが最も敬愛するギタリストの一人だったそうです。今回はアーマンド・セラがどれほどエディ・ヴァン・ヘイレン氏を敬愛していたかが分かるエピソードを紹介したいと思います。
革新的で独創的なエディのギタープレイには当時ギターに夢中(とうか、ギターにすべてをささげていた)だったアーマンド・セラも大いに刺激され、自身のプレイスタイルも大きな影響を受けたそうです。実際にアーマンド・セラの過去の演奏からはエディのスタイルが感じられます。
ロックスター(ギターヒーロー)になるため故郷のフランスから英国に渡り、多くのオーディションやバンド活動を経てきたアーマンド・セラが夢をかけて結成した新バンドはヴァン・ヘイレンの名曲にちなみ「PANAMA」と名付けられました。(バンド名のもう一つの候補が「クレイジーピッグ」でしたが、こちらはメンバーに却下されたそうです…)
アーマンド・セラが夢をかけたバンド「PANAMA」
PANAMAのライヴでは、開始前にSEと共にヴァン・ヘイレンの「PANAMA」が流れ、曲が終わると「PANAMA…PANAMA…PANAMA…」とラウドに響き渡りメンバーがステージに登場する、という演出だったそうです。
エディ&アレックスのヴァン・ヘイレン兄弟とは2回ほど、デイヴ・リー・ロス氏とは1度、会話を交わす機会があり、ヴァン・ヘイレンの元メンバーであるマイケル・アンソニー氏は顧客としてクレイジーピッグのロンドンに来店されたことがあるそうです。
しかしながら上記のようなエピソードもよりも、エディの訃報があった日、EVHグッズに身を固め夜中の三時まで自宅のスタジオで「ERUPTION」を弾いて追悼した、というエピソードの方がアーマンド・セラのエディ愛をより明らかに物語っているのかもしれません…
稀代のスーパーギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレン氏よ安らかに…
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