2018年11月3日土曜日

Made in England, クレイジーピッグのやり方 Part II

先日の記事 に続き、クレイジーピッグ本店の地下工房での作業を紹介します。

ロンドンや東京のクレイジーピッグ店舗にずらりと並ぶジュエリーを製作するための第一歩は、アーマンド・セラが作成した原型から取ったモールド(型)から製品の形をしたワックスを作ることから始まります。
液体状に溶けたワックスをシリコン型に流し込み、それを冷却し固まるのを待ちます。ワックスが固まったら、シリコン型からワックスを取り出します。ワックスは柔らかく、非常にデリケートなため取り出す作業は慎重に行います。

動画をみると簡単そうに見えますが、デリケートなワックスを無傷で取り出すにはかなりの練習が必要です。(力を入れすぎるとすぐに壊れたり、時には指紋がばっちりとついてしまうことも!)

取り出したワックスは、バリやラインの甘いところを取り除いたり、面をよりスムーズに整えます。完成形を知る、クレイジーピッグの工房内の職人が細かなところまで検査することで鋳造(ワックスを貴金属に置き換える作業)後の製品の質がより向上します。

こうして、この段階で可能な限り出来上がり形状に近いレプリカを作ったら、超ベテランのエキスパートの手により鋳造の作業に入ります。ワックスを石膏で埋没し、それを炉で焼いてワックスを焼失させ、石膏内にできた空洞(ワックスの形、つまり製品の形をしています)に溶けた貴金属を流し込み、冷やし固めると、いよいよクレイジーピッグのジュエリーの形をしたシルバーなどの貴金属が誕生します。(この工程については、またの機会に紹介したいと思います)

自家製をうたっていても、ワックス出しから鋳造までは外注に任せることが少なくないジュエリー業界において、これらの作業から最終仕上げまで一貫して少数精鋭の自社工房で行っていることは、アーマンド・セラのオリジナリティと共にクレイジーピッグの大きな強みといえるでしょう。

このような舞台裏をご覧いただくことで、アーマンド・セラの創業以来の強固な信念に支えられて生産されるクレイジーピッグのジュエリーのさらなる魅力を皆様にお伝えできれば幸いです。

CRAZY PIG DESIGNS TOKYO
東京都世田谷区北沢2-30-3
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OPEN: 11:30-19:30
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