2022年4月12日火曜日

アーマンド・セラによるモーターヘッドリング

アーマンド・セラが1980年代にモーターヘッドのレミーの為にリングを製作した時のストーリーを語ってくれたので紹介します。

1988年の初めころ、レミーのセクレタリーであるジルから電話がありました。レミーがモーターヘッドリングを作りたい、というのと私とその打ち合わせをするためにこちらに向かっているという内容でした。

その日の午後に私たちは打合せを行うことになり、私はデザイナーとして彼のアイディアが楽しみでなりませんでした。

早速、私はレミーにリングのアイディアを紙に描くよう頼んだところ、彼はすぐさま描きました。(下の画像の左側)「もう少し描いていただけますか?」と頼んだところ、彼は続けざまに描いてくれました。(下の画像の右側)中には正面図だけでなくリングの着用方向から見た(リングの輪が正面になる方向)も含まれていました。

超貴重なレミーによるスケッチです。原本はアーマンド・セラが思い出の品として大切に保管しており、クレイジーピッグ東京店では写しをご覧いただけます

レミーの頭の中にあるアイディアを漏らさず再現するため、私はより詳細な情報が必要な旨を彼に伝えました。すると彼は三度ペンを走らせました。レミーは「キバんとこの鎖って頭の方にあったんだっけ?下だっけ?思い出せねえな」と言いながらもフラスケッチを完成させ、追加質問が発生した時の為に私に連絡先を書き残していきました。

確かに左上のスケッチでは、牙が上を向いてその間に鎖を示すような線が引かれています。右にはレミーからの追加の指示書きが。

数日後に彼と再会した際に、彼は様々な指示書き付きの「スナグルトゥース(モーターヘッドのウォーピッグ)」の絵(上の画像の右側)を持参しました。以前に紹介したように、私は彼の指示書きに従い3種類のリングを製作しました。

偉大なるレジェンドとの大切な思い出です。

レミーからのお礼の手紙です。(といっても”hello"としか書いてありませんが…)

これらのリングは残念ながら非売品ですが、クレイジーピッグ東京店にて同じマスターから製作したリングをご覧いただけます。

クレイジーピッグ東京店に展示中のモーターヘッドリング3種(残念ながら非売品です)

公式オンラインストア/Amazon Payも使用可能!

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