英国の新音楽誌「OUTLAW」でのクレイジーピッグのアーマンド・セラへのインタビュー、いよいよ最終回です。
ある時は、店の従業員が「ロード・オブ・ザ・リング」の出演者(オーランド・ブルーム氏)が店にやってきたことをセラに伝えなければならなかったり、クラプトンにまた後で来て欲しいと伝えなければならなかった。(つまり、どちらも突然の来店だったのでアーマンド・セラは不在でした)
セラはそれらの出来事を思い出しながら笑った。「”おいおい、もしかしてエリック・クラプトンを追い返しちゃったの?”って感じだったよ」(幸いにもクラプトンは戻ってきた)
セラは有名人の代理人から特注品の製作に関する連絡を受けることがよくある。
数年前、セラが世界的に著名な歌手の代理人を名乗る女性からの電話を受けた時のことだ。「接客中の旨をできるだけ丁寧に伝えたんだけど、彼女は引き下がらなくてね。それでも動じないでいたら、彼女はついに”スパイス・ガールズのメル・Bからの依頼よ!”と語気を強めるもんだから、”そう、でも今接客してるのはローリング・ストーンズだよ。どっちか選べと言われたら、当然ストーンズだよ”と答えておいたよ」
このような無遠慮さがセラの音楽仲間を増やしてきた。「彼らにジュエリーやギターを売りつけようとしたことはないよ」セラは言う。「でも、彼らが私のギターを売って欲しいとの申し出は少なくないね」
どうやらかなりの高額での申し出のようだが、セラは「答えはいつも同じさ。”ノー、売りたくないね”」
そんなセラも敬意を払う信頼できるミュージシャンにはギターや機材を貸し出すことがある。キース・リチャーズには一度に3本のヴィンテージギター、2つのヴィンテージアンプ、オールド・マーシャルのキャビネットを貸し出した。
「もちろん無料、お金は必要ないよ。キースは貸し出したギターの一本を売って欲しいと言ってきたけど、”大切なコレクションだから売れないよ”と答えたよ」
もし100万ドル(1億円以上)のオファーだったらどうしただろうか?「う~ん、キースはそうしなかったけど…そうだったら少しは考えたかもね(笑)」
最後に、ギルモアのようにいつか自身のギターコレクションを整理することを考えたことはあるかと問われたとき、アーマンド・セラは笑みを浮かべた。
「そうだね、つい先日に考えたばかりだよ。ギルモアのコレクションがどうなったかを見ちゃったからね(注1)」
冗談とも本気ともとれるセラの言葉だが、世界的なヴィンテージギターのコレクションを所有し、自らデザインしたジュエリーで世界中のセレブリティ達を虜にする人物とは、このようなものなのだろう。この二つに関して、アーマンド・セラはあまりにもずば抜けた存在である…
注1: 数日前にNYのオークションにて、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア氏のギターが約400万ドル(4億円以上)で落札されました。
6回にわたり紹介してきた「OUTLAW」のインタビュー、いかがでしたか?ギター蒐集においてもジュエリーデザインにおいても非常に長いキャリアを持つアーマンド・セラならではの興味深いエピソードが沢山あり、私も楽しみながら訳すことができました。
ご自宅で過ごす時間が多くなった皆様、この機会に「OUTLAW」に掲載されたアーマンド・セラのインタビューをあらためてご覧になっては如何でしょうか?
その1: https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2019/11/outlaw.html
その2: https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2019/12/outlaw-part-ii.html
その3: https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2020/01/outlaw-part-iii.html
その4: https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2020/01/outlaw-part-iv.html
ロックテイストに溢れる独創的で最高品質のスカルリングやペンダントを求めるセレブリティ達にとって、セラはこの上なく頼りになる男だ。オーランド・ブルームやエリック・クラプトンをはじめとする多くの著名人がお忍びで、しかも予告なしで突然やってくる。
ある時は、店の従業員が「ロード・オブ・ザ・リング」の出演者(オーランド・ブルーム氏)が店にやってきたことをセラに伝えなければならなかったり、クラプトンにまた後で来て欲しいと伝えなければならなかった。(つまり、どちらも突然の来店だったのでアーマンド・セラは不在でした)
セラはそれらの出来事を思い出しながら笑った。「”おいおい、もしかしてエリック・クラプトンを追い返しちゃったの?”って感じだったよ」(幸いにもクラプトンは戻ってきた)
セラは有名人の代理人から特注品の製作に関する連絡を受けることがよくある。
数年前、セラが世界的に著名な歌手の代理人を名乗る女性からの電話を受けた時のことだ。「接客中の旨をできるだけ丁寧に伝えたんだけど、彼女は引き下がらなくてね。それでも動じないでいたら、彼女はついに”スパイス・ガールズのメル・Bからの依頼よ!”と語気を強めるもんだから、”そう、でも今接客してるのはローリング・ストーンズだよ。どっちか選べと言われたら、当然ストーンズだよ”と答えておいたよ」
このような無遠慮さがセラの音楽仲間を増やしてきた。「彼らにジュエリーやギターを売りつけようとしたことはないよ」セラは言う。「でも、彼らが私のギターを売って欲しいとの申し出は少なくないね」
どうやらかなりの高額での申し出のようだが、セラは「答えはいつも同じさ。”ノー、売りたくないね”」
そんなセラも敬意を払う信頼できるミュージシャンにはギターや機材を貸し出すことがある。キース・リチャーズには一度に3本のヴィンテージギター、2つのヴィンテージアンプ、オールド・マーシャルのキャビネットを貸し出した。
「もちろん無料、お金は必要ないよ。キースは貸し出したギターの一本を売って欲しいと言ってきたけど、”大切なコレクションだから売れないよ”と答えたよ」
もし100万ドル(1億円以上)のオファーだったらどうしただろうか?「う~ん、キースはそうしなかったけど…そうだったら少しは考えたかもね(笑)」
最後に、ギルモアのようにいつか自身のギターコレクションを整理することを考えたことはあるかと問われたとき、アーマンド・セラは笑みを浮かべた。
「そうだね、つい先日に考えたばかりだよ。ギルモアのコレクションがどうなったかを見ちゃったからね(注1)」
冗談とも本気ともとれるセラの言葉だが、世界的なヴィンテージギターのコレクションを所有し、自らデザインしたジュエリーで世界中のセレブリティ達を虜にする人物とは、このようなものなのだろう。この二つに関して、アーマンド・セラはあまりにもずば抜けた存在である…
注1: 数日前にNYのオークションにて、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア氏のギターが約400万ドル(4億円以上)で落札されました。
6回にわたり紹介してきた「OUTLAW」のインタビュー、いかがでしたか?ギター蒐集においてもジュエリーデザインにおいても非常に長いキャリアを持つアーマンド・セラならではの興味深いエピソードが沢山あり、私も楽しみながら訳すことができました。
ご自宅で過ごす時間が多くなった皆様、この機会に「OUTLAW」に掲載されたアーマンド・セラのインタビューをあらためてご覧になっては如何でしょうか?
その1: https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2019/11/outlaw.html
その2: https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2019/12/outlaw-part-ii.html
その3: https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2020/01/outlaw-part-iii.html
その4: https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2020/01/outlaw-part-iv.html
その5: https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2020/03/outlaw-part-v.html
最終回: https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2020/04/outlaw.html
クレイジーピッグ公式オンラインストアご利用方法
https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2018/04/blog-post_23.html
銀行振込、代引等の通信販売方法
https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2018/08/blog-post_12.html
クレイジーピッグ東京店
CRAZY PIG DESIGNS TOKYO
東京都世田谷区北沢2-30-3
TEL: 03-6407-8158
OPEN: 11:30-19:30
https://crazypigdesigns.jp
info@crazypigdesigns.jp
最終回: https://crazypigdesignsjapan.blogspot.com/2020/04/outlaw.html
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銀行振込、代引等の通信販売方法
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クレイジーピッグ東京店
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